運用に使用しているツール(比較チェックツール編)

大規模運用案件で使用している比較ツールついてご紹介します。

運用に使用しているツール(比較チェックツール編)

大規模Webサイト運用において、ミスなく公開まで運ぶことは重要です。これまでの記事でも様々なミス対策をご紹介してきました。今回はラソナ社内で開発、使用している「比較チェックツール」についてご紹介します。これもミス回避の観点から非常に重要です。

比較チェックツールが生まれた背景と目的

比較チェックツールとは、ミス対策のひとつとしてラソナ社内で開発・運用しているツールです。

大規模Webサイトの運用では、複数にわたって案件が進行するため作業ファイルがバッティングすることが度々あり、作業者が事前に気付くことができず同時に着手してしまうことがあります。作業ファイルが重複せずとも、そもそもひとつの案件に複数の作業者が関わることもあります。
そのため、作業の過程で意図しない先祖返りが起きてしまっていたり、クライアントから支給されたテキストと更新したテキストに相違が発生してしまったりなど、作業者やディレクターの目視では気付きづらいミスが起きている場合があります。

そんな時このツールを使用することで、そんなミスをなるべくテストアップ段階で防ぐことができます。
目視では気付きづらい、自身の担当範囲以外の箇所が更新されていても気付くことが可能なうえ、自身の担当範囲の更新箇所も直感的に確認することが可能です。

次からは、このツールに備わっている3つの機能【テキスト比較】【サイト/資料比較】【テスト環境/本番環境比較】を紹介します。

比較チェックツールの機能と使い方

プレビュー/本番 比較ツール

既存ページの更新案件において使用します。
テストアップ時にテスト環境URLと本番ページURLの差分を比較する機能になっており、URLを入力すれば結果が表示されるようになっています。最大の特徴としては、ページ表示(=見た目)で差分を比較することが可能なため、直感的に更新箇所の反映を確認することが可能であり、作業時間の短縮、ひいてはスピーディーな案件進行にもつながります。
もちろんページ表示だけでなくHTMLソースコードでも差分を比較確認することが可能なため、たとえばパスを変更せずにバナー画像を差し替える場合はページ表示の方で確認したり、バナー画像は変えないままリンク先を変更する場合はソースコードの方で確認したりと、機能を使い分けて細かくチェックすることができます。
さらに、ページ上の画像文字のみに絞った比較をすることも可能で、たとえばバナー上の画像文字一文字が変更になる更新でも、明確にチェックすることができます。

▼実際の差分確認画面

▼結果表示のされ方

サイト/資料 比較ツール

新規ページ制作案件、既存ページの更新案件で使用します。

テスト環境URLとファイル間でテキストの差分を比較することが可能で、たとえば更新したテキストがクライアントから支給されたファイル上のテキストと相違がないか、確認することができます。Excel (XLS/XLXS), CSV (CSV), Word (DOCX), PowerPoint (PPTX)と幅広いファイル形式に対応しています。

テキスト 比較ツール

名の通りテキスト間の差分比較をすることが可能です。

URL文字列やmeta情報など、指定された情報と設定した情報に差異がないか確認する際などに使用します。

まとめ

ラソナでは、このようにテストアップ段階でツールを使用した多角的なチェックを行うことで、公開後に発覚するミスを最小限に防いでいます。

ラソナは大規模サイト運用の経験を通じて得た確かなノウハウで、皆様のサイトの運用をお手伝いします。

多数のマニュアルやガイドライン、数々のデザインテンプレート、コードライブラリ、そして経験豊かなスタッフが揃っています。

「効率化」「標準化」「ガバナンス」など、大規模サイトの運用にお悩みの際はラソナまでご相談ください。