事業貢献するWebサイトとは

ユーザーが何かを調べるときに、必ずと言っていいほどサイト検索を用います。そのためWebサイトを構築することは企業にとって必要不可欠であり、顧客との接点を構築する重要なツールと言えます。Webサイトの運営は企業にとって当たり前となっていますが、あらためて事業貢献の視点でWebサイトを考えてみたいと思います。

事業貢献するWebサイトとは

Webサイトの目的とは

企業が運営するWebサイトにはいくつか種類があり、コーポレートサイト、ブランドサイト、ECサイトなどが挙げられます。それぞれのサイトには目的があり、目的を果たすためにWebサイトを成長させる必要があります。

Webサイトの種類と目的

Webサイトを構築する際によく耳にするのが「かっこいいサイトを作りたい」「商品情報をきちんと伝えたい」などといった要望です。もちろんこれらは大切なことですが、要望だけが独り歩きしてしまうと事業に貢献しない自己満足なWebサイトになってしまうリスクがあります。

なぜそうする必要があるのか、どのように実現すればよいのか

前述した例をもう少し掘り下げてみます。
「なぜそうする必要があるのか」「どのように実現すればよいのか」という視点を加えると整理ができ、アプローチしやすくなります。

サイトのアプローチ

デザインは主観的なもので、人によって好みが分かれます。アウトプットだけを見せられると個人の好みで好き勝手な意見が寄せられ、コンセプトがぶれることもあります。
そのため、なぜそうする必要があるかを整理して、実現方法をロジカルに組み立てることで、客観的な議論をすることができます。もちろん、目的に沿ったアウトプットも出しやすくなると考えます。

商品情報の伝え方

商品情報を伝えるためにはいくつかポイントがあります。
ひとつ目は情報の粒度です。膨大な情報をまとめて渡されてもユーザーは混乱するだけなので、入口は概要を理解させるためにシンプルに分かりやすく構成します。3~5つくらいに要点を絞ると把握しやすくなります。詳細情報はそれぞれの要点を理解して、ユーザーが深く知りたいと感じてから接触させると情報が入りやすくなり、理解促進・深耕につながります。
ふたつ目は競合比較です。インターネットは欲しい情報を素早く得ることができるため、ユーザーは比較検討を容易にすることができます。競合商品を調査して、自社商品の優位性や独自性を訴求できると差別化につながります。
最後に検討深度や訪問動機を考えることです。たとえば高額商品の場合、広く情報を集め、候補を絞り込み、比較検討するプロセスが発生します。ユーザーの検討がどこまで進んでいるか想像しながら様々な情報をつなぎ、閲覧ストーリーを作ります。また購入後に来訪するケースもあるため、ページごとにユーザーの訪問動機(目的情報)を整理するとコンテンツ構成がしやすくなります。

見やすい、使いやすいが基本

ここからは、どんなサイトでも配慮すべき一般的な話です。
どんなに有益な情報が掲載されていても、閲覧しにくいWebサイトでは意味がありません。サクサク表示されて、行きたいページに容易に到達でき、分かりやすく情報が整理されているとユーザーはWebサイト内を回遊して多くの情報を取得してくれます。

配慮すべきポイント

見やすい、使いやすいはユーザーのリテラシーであったり、身体的な状態によって異なります。そのため、汎用性を考慮しつつも、ターゲットユーザーを定めると設計しやすくなります。
たとえば高齢者向けであれば、老眼を考慮してフォントサイトやコントラスト比を担保すべきですし、若年層であれば、ある程度のリテラシーを持っていると仮定した操作性が重要になることもあります。

公開はゴールではない

多くの時間を費やして制作したWebサイトをいよいよ公開。プロジェクトとしてはいったんのゴールですが、施策としてはスタートです。公開してはじめて分かることもたくさんあります。公開後に行うことは大きく2つあります。

効果測定

Webサイトは仮説に基づいて構築されるため、公開することで実証されます。効果測定をすることで、仮説とのギャップに気づいたり、時には仮説に誤りがあったことに気づきます。事業貢献するWebサイトに成長させるためには、公開後の効果測定と改修が非常に重要になるため、あらかじめ公開後のコストを準備することをおすすめします。

保守運用

作りっぱなしのWebサイトはすぐに古くなります。人が住んでいない家屋がすぐに劣化してしまうのと似ています。定期的にメンテナンスをすることで、安定的に稼働するWebサイトを維持する必要があります。また、情報の更新も重要です。古い情報しか載っていないと判断されるとユーザーは離脱してしまいます。逆に新しい情報がたくさん掲載されていると期待値の向上につながるので、あらかじめ更新計画を立てておき、体制構築や更新頻度を定めておくとスムーズな運用が実現できます。

おわりに

今回のメルマガでは事業に貢献するWebサイトについて述べさせていただきました。読んでいただいた皆さまのお役に立つと幸いです。私たちラソナでは様々な専門スタッフが在籍していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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